【広島の魅力と記述を深堀】老舗和菓子店の情熱を味わう「巴堂ジェラート」の継承と挑戦

グルメ

広島の街と、受け継がれる食の記憶

山と海、そして澄んだ川のせせらぎ。豊かな自然とおいしい食文化が息づく街、広島。ここには、時代の波に包まれながらも、人々の心の中で大切に温められてきた味や物語があります。

広島市安佐南区山本。ふと日常の忙しさを忘れさせてくれるような、穏やかな風が吹き抜ける住宅街の一角に、小さなジェラート店がそっと暖簾を掲げています。「巴堂ジェラート(TOMOEDO GELATO)」です。

かつて広島の街で親しまれていた老舗店の屋号を胸に、現代のクラフトジェラートとしてふたたび歩み始めたこの場所。ここには、広島の土地が育んだ恵みと、作り手の真っ直ぐな想いがギュッと詰まっています。


温もりが交差する空間と、洗練された店の佇まい

お店の前に立つと、どこか懐かしくもすっきりとしたロゴ看板が出迎えてくれます。

一歩店内へ足を踏み入れると、包み込まれるような木の温もり。家族で営むお店ならではのやわらかな空気が漂い、肩の力がふっと抜けていくのを感じます。

どこか懐かしい「和」の落ち着きと、洗練されたインテリア。そのふたつが心地よく調和した空間の真ん中で、光を浴びたショーケースがキラキラと輝いています。色とりどりのジェラートを前に、「今日はどれにしようかな」と選ぶ時間すら、愛おしい体験に変わっていきます。


1924年創業のカステラ店から、17年を経て極上ジェラート店へ

「巴堂」の歩みは、1924年(大正13年)にまで遡ります。もともとはカステラや和菓子を作り続け、街の人々の日常やお祝い事に寄り添う老舗菓子店として長く愛されていましたが、時代の移り変わりとともに一度はその長い歴史に静かに幕を下ろし、廃業することとなりました。

それでも、「本物の味を届けたい」という菓子作りの情熱と屋号の想いが消えることはありませんでした。

17年という月日を経て、老舗の屋号を再興させたのは4代目の本田拓也さん。全国を食べ歩き、本場イタリアへ渡って修業を重ねる中で見出したのは、伝統的な和菓子の繊細な技術と現代のジェラート技法を掛け合わせた「クラフトジェラート」というかたちでした。

かつてカステラで親しまれた老舗菓子店は、100年の時を超えてジェラート店へと形を変え、2025年夏に新しい姿で街に復活を遂げたのです。歴史を未来へ繋ぐ新たな挑戦と温かい情熱が、ここに息づいています。


選ぶ楽しさと広がる美味しさ!五感で味わう特製メロンジェラート

ずらりと並ぶショーケースの中から「今日はこれにしよう」と選んだのは、みずみずしい果実感が目を引くメロンフレーバー。今回はシングルで注文しました。

レジで商品を受け取る際、嬉しいことにスプーンへ一口分載せたお試しのフレーバーも添えて手渡してくれました。心遣いにほっこりしながら、お試しの味を楽しみつつ席へ着きます。

カップに盛り付けられたメロンジェラートを一口。すくって口に含んだ瞬間、メロンそのもののジューシーな果汁の風味と、ベースとなる濃厚なミルクのコクが口いっぱいにやさしく広がり、思わず笑みがこぼれるほどの美味しさ。素材の良さと丁寧な手仕事がしっかり伝わってくる、満足な味覚体験でした。


心を満たす、豊かな余韻と味わい

ひと口ごとに広がるメロンのみずみずしい果汁感と、丁寧な手仕事が織りなす極上の口溶け。

あの小さなカップの中に込められているのは、地元農家さんの恵みや作りの情熱、そして100年の時を超えて引き継がれたお菓子作りへの真摯な想いです。

かつて街で愛された伝統のカステラの魂を受け継ぎ、新しく生まれ変わった極上のジェラート。ここでしか出逢えない特別な味わいが、あなたを待っています。


店舗情報・アクセス

  • 店舗名:巴堂ジェラート(TOMOEDO GELATO)
  • 住所:広島県広島市安佐南区山本1丁目
  • 営業時間:11:00 ~ 17:00(売り切れ次第終了)
  • 定休日:不定休(※月間営業カレンダーで毎月告知されています)
  • 関連リンク食べログ「巴堂ジェラート」店舗ページ

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