【プロローグ】雨音と色彩に誘われて
ゴールデンウィーク2日目。フラワーフェスティバルへ向かおうと予定していましたが、朝起きて窓を開けると、しとしとと雨が降っていました。予定を変更し、雨の日ならではの風景を求めて傘を広げ、広島市西区三篠町へ向かいました。
静かな住宅街の路地を抜けた先、愛らしい犬のイラストと、鮮やかなイチゴのケーキが目に飛び込んできました。雨に濡れた街の中で、その温かな色彩に惹かれるように扉を開けました。

🍰【空間】木の温もりあふれる、おしゃれで可愛らしい空間
店内は淡色を基調に、木の温もりを活かした「おしゃれで、たまらなく可愛らしい空間」です。天井が高く、開放感のあるカフェスペースには、大きなテーブル席や窓際のカウンター席がゆったりと配置され、落ち着いた空気に満ちています。
窓や什器など、店内の至る所で見守るように描かれているのは、看板犬である愛犬「イヴ君」の姿です。人気イラストレーター・てらおかなつみさんが手がけたこのイラストは、色鉛筆や鉛筆が持つ独特の掠れや、紙にじんわりと馴染むようなぬくもりある質感が印象的。ふんわりと淡く優しい色彩で描かれた「イヴ君」は、真っ白でモコモコとした毛並みが今にも動き出しそうなほど生命感に溢れ、見る人の心をそっと包み込むような温かさを空間に添えていました。
ショーケースに並ぶ色とりどりのスイーツを眺めながら、どれを連れて帰ろうかと思案する時間は、この心地よい場所ならではの密やかな楽しさがありました。一人でふらりと立ち寄って自分へのご褒美を選んだり、家族の笑顔を思い浮かべて手土産を探したり。ここは、誰もが日常のなかで「おやつ」やコーヒーを楽しみながら、肩の力を抜いて一息つける場所でした。
🍰【歴史】新しい息吹、3世代へ繋ぐスイーツ
かつて地域の人々に親しまれた喫茶店があった場所に、2021年の初夏、このお店は誕生しました。場所が持つ安心感を大切に継承しながら、掲げられたのは「3世代へ愛されるお店」という温かな願いです。
小さなお子様からおじいちゃん、おばあちゃんまで。家族みんなが同じスイーツを囲んで笑顔になれるように。保存料などに頼らない丁寧な手仕事から生まれる品々は、三篠の街の新しい風景として優しく根を張っています。
🍰【体験】日常が特別に変わる、至福のひととき
今回はお店を象徴する2つの品を選び、自宅でゆっくりと味わいました。
-1024x768.jpg)
🥮 クッキーシュー: 手に持つとずっしりと重みを感じるサイズ。一口かじれば、サクサクとした生地が音を立てます。中には生クリームとカスタードを重ねた濃厚なクリームがたっぷりと詰まっていました。素材の良さが活きたクリームは、満足感がありながら後味は驚くほど軽やか。気づけばもう一つ食べたくなるような、絶妙なバランスです。
🧁 イヴのカップシフォン :「イヴ君」のクッキーが添えられた、主役級の可愛らしさです。このクッキーが、見た目の愛らしさはもちろんのこと、驚くほど美味しい。サクッとほどける食感と優しい甘さが、シフォンケーキの名脇役となっています。最高級バニラビーンズが贅沢に香るシフォンは、しっとり、もっちりとした弾力があり、イチゴの甘酸っぱさとともに、食べる人を笑顔にしてくれる味わいでした。
日常のすぐそばにある、手の届く贅沢。そんなスイーツが、雨の午後のテーブルを明るく彩ってくれました。
🍰【結び】三世代へ笑顔を繋ぐ、この街の新しい場所
三篠の路地裏で見つけたのは、街の記憶を継ぎながら、新しい笑顔を育む「うちのおやつ」です。この場所に出会えた温かな物語は、私の心に優しく灯っています。
広島の街には、まだ知らない魅力的な場所が隠されています。次はどこの角を曲がり、どんな新しい味に出会えるでしょうか。広島のグルメ探索は、これからも続いていきます。
店舗情報:うちのおやつ
- 住所: 広島県広島市西区三篠町3丁目9−17
- アクセス: 三滝駅から515m
- 営業時間:11:00 ~ 17:00(売り切れ次第閉店)
- イートインのラストオーダー は、16:30まで利用可能です。
- 定休日:不定休【最新の情報は公式Instagramをご確認ください。】


コメント