
【プロローグ】:駅を降り、暖簾の先でつけ麺に出会う
休日の昼下がり。家事を片付けた後の解放感に背中を押され、JR可部線の黄色い車両に揺られながら大町駅へと向かいました。駅から数分歩き、落ち着いた街並みの中に目指すお店の暖簾を見つけました。
注文したのは、初めてということもあり「小辛」を頼みました。 運ばれてくるのを待つこと数分。 カウンター越しに届いたその一杯は、盛り付けがとても綺麗で、思わず見惚れてしまうほどインパクトのある姿をしていました。器の底に沈む麺を覆い尽くすように、茹でキャベツときゅうりが高く盛られています。
さっそく一口食べると、キャベツときゅうりの食感が心地よく、そこに麺がつゆと絶妙に絡みます。 辛さはほんのりピリッとするくらいで全然辛くなく、むしろ出汁の旨みがダイレクトに伝わってくるその味わいが、「旨い」。 「これは面白いな」と、夢中で箸を進めながら、このお店のことを知りたくなりました。
【歴史】この地で刻まれてきた時間と、店名に込められた願い
広島つけ麺という食文化が根付くこの場所は、地域の人々に親しまれてきた歴史があります。そして2018年、店舗のリニューアルとともに現在の屋号として新たにスタートを切りました。
個人の専門店として、細やかな感性で一杯の完成度を追求する姿勢は、その丁寧な仕事ぶりからも伺い知ることができます。地域に根ざした誠実な味への追求は、形を変えながらも今なおこの場所で継続されています。
【個性】技と「旨み」を味わうための細やかな設計
この店の一皿が、食べる人の記憶にしっかりと刻まれるのは、王道の形を大切にしながら、素材一つひとつに妥協のないこだわりが詰まっているからだと感じます。
今回いただいた「小辛」は、刺激をあえて控えめにすることで、スープの土台にある出汁の旨みをダイレクトに感じられるのが大きな魅力です。醤油ベースのタレに溶け込んだ魚介の豊かな風味と、たっぷりのゴマの香りが絶妙に調和し、ピリッとした適度なアクセントが、この店自慢の野菜の甘みをより一層引き立ててくれます。
驚くべきは、脇役を越えた具材の存在感です。山盛りのネギと茹でキャベツの頂に添えられた赤いスプラウトが、目にも鮮やかな彩りを添え、店主の細やかな感性を感じられます。チャーシューには島根県産の「石見ポーク」を使用するなど、質の高い素材選びにも強いこだわりが伺えます。これら個性豊かな具材とタレを力強く受け止めるのが、広島で長く親しまれている「原田製麺」の特製麺。冷水できゅっと締められた細ストレート麺は、コシと滑らかな喉越しが心地よく、最後の一口までその美味しさを届けてくれました。
【まとめ】辛さの向こう側にある、心潤う一杯
完食した後、喉の奥に残るのは出汁の心地よい余韻と、身体が内側から温まるような充足感でした。さて、今回ご紹介した素敵なつけ麺のお店の名前を改めて皆さんにお伝えします。その名前は、「笑也(わらや)」。
綺麗に盛り付けられた野菜、旨味を極めた重層的なタレ、そして原田製麺の特製麺。これらが組み合わさることで、店名の通り、訪れた人を自然と「笑顔」にする一杯が生まれています。
広島には、実際に自分の足で歩かないとわからないグルメが沢山あります。これからも大好きな広島の街を歩いて、色々と探索していきたいと思います。
■ 店舗情報:笑也(わらや)
- 住所: 広島県広島市安佐南区大町東2丁目8-25
- アクセス: JR可部線「大町駅」から徒歩約4分・アストラムライン「大町駅」から徒歩約4分
- 営業時間:
- 火・水・木・金・土:11:00 – 14:00 / 17:00 – 19:00
- 日・祝日:11:00 – 14:00
- 定休日: 毎週月曜日、第3火曜日
- 備考: 営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
- 関連リンク: 食べログ「広島つけ麺 笑也」


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