広島県廿日市市。この街の名前を聞いて多くの人がまず思い浮かべるのは世界遺産・厳島神社が鎮座する宮島でしょう。しかし廿日市市の魅力は宮島だけにとどまりません。海を渡った本土側には海と山に囲まれ独自の歴史と文化を育んできた物語が息づいています。
今回は知られざる廿日市市の歴史を紐解き木材と市場が育んだ街の物語をご紹介します。
※この記事は廿日市市の歴史や文化を紹介する目的で作成されており、特定の個人や団体、商標権、著作権を侵害する意図はありません。掲載している情報や画像は、個人の見解やイメージであり、公式なものではないことをご理解ください。
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廿日市という地名の由来とは?市場の賑わいが街を形成した歴史
「廿日市」という珍しい地名にはその歴史が深く刻まれています。この名前は「毎月20日に市が立っていたこと」に由来すると言われています。
その背景には厳島神社の存在が大きく関わっていました。古くから多くの参拝客で賑わう厳島神社では年4回の祭礼の最終日がいずれも20日でした。この日に合わせて多くの人が集まるようになりやがて鎌倉時代中期には毎月20日に市が開かれるようになったと考えられています。
江戸時代には西国街道の宿場町として栄え近隣の山々から切り出された木材や米に海産物などが取引される一大市場となりました。人々は生活に必要なものを手に入れるためにそして人との交流を楽しむために毎月20日の市を心待ちにしていました。
廿日市という地名には活気あふれる市場が街の礎を築きそれが信仰と結びついて発展していった歴史が刻まれているのです。
宮島と廿日市本土を結ぶ木材と信仰の絆
廿日市市の歴史を語る上で木材は欠かせない要素です。街の背後に広がる豊かな森林から切り出された木材は古くから重要な資源でした。特に世界遺産である厳島神社の社殿や大鳥居の修復にはこの地域の木材が使われてきたと言われています。
また木材産業はこの街に特有の工芸品も生み出しました。その代表が宮島に伝わる宮島細工です。ろくろ細工や刳物(くりもの)彫刻などの木工技術を駆使して作られるこれらの工芸品は宮島詣での土産物として多くの人に愛されてきました。
厳島神社の大鳥居は現在使われているものが8代目にあたり樹齢約500~600年のクスノキが使われています。宮島細工の一つである**宮島杓子(しゃもじ)**は厳島神社の弁財天が持っている琵琶をモチーフにして作られたと言われており「福をすくう」「幸せをすくう」という縁起物として知られています。
豊かな森と木材が育んだ廿日市の魅力
廿日市市は豊かな自然に恵まれています。市域の大部分を占める森林は古くから人々の生活を支えまた豊かな生態系を育んできました。この自然の恩恵は現在も様々な形で街の魅力となっています。
例えば木工技術は今もこの地域に深く根付いています。かつての木材産業の歴史は家具や建具づくりそして玩具製造といった現代の産業にも受け継がれています。特にけん玉は廿日市市が発祥と言われており今や世界中で愛されています。
木材と市場が育んだ廿日市市の物語は今も街のあちこちに息づいています。歴史ある街並みを散策したり地元の特産品を味わったりすることで宮島とは一味違ったこの街の奥深い魅力を感じることができるでしょう。
廿日市市の歴史と文化を体験できる場所
- 廿日市市木材利用センター
- 木材に関する展示や木工体験、けん玉の製造見学などもできる施設。木材の街の歴史を体感できます。
- けん玉商店
- 廿日市市が発祥と言われるけん玉の専門店。けん玉にまつわる歴史を知り実際に体験することもできます。
いかがでしたか?
宮島の厳かな雰囲気とはまた違う活気と歴史に満ちた廿日市市本土の魅力。次回の旅ではぜひ足を延ばして木材と市場が紡いだ街の物語を肌で感じてみてください。


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