新幹線が停車する駅のホームの下に、かつての巨大な石垣が眠っていることをご存知でしょうか?
広島県三原市にある「三原城跡」は、JR三原駅の駅舎と史跡が一体化している全国でも極めて珍しいスポットです。戦国武将・小早川隆景が築いたこの城は、かつては海に向かってその姿を現し、まるで海に浮かんでいるように見えたことから「浮城(うきしろ)」の名で親しまれました。
今回は、移動の合間でも歴史ロマンに浸れる、三原城跡の魅力と周辺散策のポイントをご紹介します。
※この記事に掲載している画像はイメージです。実際の団体、個人、店舗、商品などとは異なる場合があります。
なぜ「徒歩0分」なのか?駅と石垣が共存する驚きの光景
三原城跡の最大の特徴は、その立地です。 明治以降の鉄道敷設に際し、本丸の跡地を貫くように線路が敷かれたため、現在のJR三原駅はかつての城郭の「本丸」の真上に位置しています。
駅の北口(城町口)を出れば目の前には立派な石垣がそびえ立ち、なんと天守台へ続く入り口は駅の構内(改札内コンコース)に直結しています。新幹線を降りて数分で天守台の石垣の上に立てるという、まさに「日本一アクセスの良い城跡」なのです。
30分で歴史を満喫!三原城跡&周辺散策の楽しみ方
限られた時間でも三原の歴史を肌で感じられる、おすすめの散策ポイントをまとめました。
1. 駅構内から「天守台跡」へ
天守台へは、駅の改札内にある専用通路からアクセスできます。 天守台は広島城を凌ぐほどの広さを誇り、そこからは三原の街並みと、すぐ横を走る新幹線のホームを同じ目線で眺めることができます。歴史的な石垣と現代の鉄道が交差する、三原ならではの景観を楽しんでください。 (※開放時間:6:30〜22:00。改札内にあるため、列車利用以外の場合は入場券等が必要になる場合があります)
2. 石垣の「刻印」を探してみる
天守台周辺の石垣をよく観察すると、○や×、四角などの記号が刻まれている石が見つかります。これらは「刻印」と呼ばれ、石を運んだ家臣や石工たちが自身の分担を証明するために刻んだものです。400年以上前の職人たちの息吹を間近に感じることができます。
3. 三原市観光案内所(うきしろロビー)
散策のヒントを得るなら、駅構内(1F)にある観光案内所へ。 三原城の歴史を紹介する展示があるほか、登城の記念となる「御城印」の販売も行われています。
【三原城跡散策のチェックリスト】
- 天守台からの展望: 街と駅を一度に見渡せる特等席です。
- 小早川隆景公像: 駅前のペアシティ三原西館広場にある、築城主の銅像も必見。
- お堀の鯉: 美しく整備されたお堀では、優雅に泳ぐ鯉が迎えてくれます。
散策の後は「三原のタコ」と「三原焼き」を堪能
三原を訪れたなら、豊かな瀬戸内海の恵みは外せません。 三原市は潮流の速い海域に恵まれ、身の締まった「マダコ」が名物です。
- タコ料理: 駅周辺では、プリプリの「タコ天」や出汁のきいた「タコ飯」を味わえるお店が点在しています。
- 三原焼き(ご当地お好み焼き): 三原のソウルフードといえばこれ。広島風お好み焼きをベースに、**「鶏モツ」**を入れるのが三原流です。タコをトッピングした贅沢な三原焼きを楽しめるお店もあります。
まとめ:日常の中に歴史が溶け込む街
三原駅を降りた瞬間に始まる城巡りは、旅の目的地としても、移動中のリフレッシュとしても最適です。 かつての軍事要衝が現代の交通の要衝へと姿を変えた、不思議な空間をぜひ体験してみてください。
スポット情報(2026年時点の確認情報)
※開館時間等は変更される場合があります。お出かけ前に最新情報をご確認ください。
JR三原駅(三原城跡 天守台)
- 所在地: 広島県三原市城町1丁目1-1
- アクセス: JR山陽新幹線・山陽本線「三原駅」改札内より天守台へ直結
三原市観光案内所(うきしろロビー)
- 所在地: 広島県三原市城町1丁目1-1(JR三原駅構内 1階)
- 主なサービス: 観光案内、御城印販売、特産品展示


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