シュワッと弾ける炭酸の泡、瓶の中でカランと鳴るビー玉の音。 夏の風物詩としておなじみの「ラムネ」ですが、実は広島県呉市と深い関わりがあることをご存知でしょうか。
かつて軍港として栄えた呉では、戦艦大和の艦内でもラムネが製造され、乗組員たちの喉を潤していました。今回は、広島・呉の地で今も愛され続ける「大和ラムネ」と「しおラムネ」の魅力を、意外な歴史とともに紐解いていきましょう。
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1. 艦内の「消火設備」がラムネに?戦艦大和とラムネの意外な関係
広島県呉市で建造された戦艦大和には、乗組員のための「ラムネ製造室」がありました。しかし、それは単に飲料を作るための設備ではありませんでした。 実は、ラムネの製造には**艦内の「消火設備」**が深く関わっていたのです。
- 炭酸ガスの有効活用 戦艦内での火災に備え、艦内には二酸化炭素(炭酸ガス)を用いた消火設備が備わっていました。この設備から供給される炭酸ガスを転用し、水や砂糖、香料と合わせることで、効率よくラムネを生産する仕組みが確立されていました。
- 過酷な環境での清涼剤 冷房設備が不十分で非常に暑くなる艦内において、冷たく甘いラムネは乗組員にとって数少ない娯楽であり、貴重な水分補給源でした。
- 呉の老舗が伝授した製法 この艦内での製造法を海軍に伝授したのが、現在も呉で「大和ラムネ」を製造している「中元本店」の創業者といわれています。
消火用のガスで喉を潤す飲み物を作るという、当時の合理的かつ切実な知恵から生まれたのが、呉のラムネ文化なのです。
2. 呉を代表する二大名物「大和ラムネ」と「しおラムネ」
呉のラムネ文化を今に伝えるのは、大正14年創業の老舗「中元本店(トビキリ)」が守り続ける伝統の味です。
- 大和ラムネ(復刻版) 戦艦大和の乗組員たちに伝授された当時の製法を再現した復刻版ラムネ。昔ながらのしっかりとした甘みと強めの炭酸が特徴で、当時の海の男たちが愛した「至福の味」を追体験できます。
- しおラムネ 呉市蒲刈(かまがり)の名産「海人の藻塩(あまびとのもしお)」を使用したご当地ラムネ。ほんのりとした塩気がラムネの甘さを引き立て、まろやかでスッキリとした後味が楽しめます。
3. シュワシュワの相棒!ラムネと一緒に楽しみたい呉の味
ラムネの爽快感には、呉らしいパンチの効いたおつまみがよく合います。
- 海軍さんのカレーおかき 呉の名物「海軍カレー」の風味を再現したスパイシーなおかき。カリッとした食感と刺激的な味わいを、冷えた甘いラムネで流し込む瞬間はまさに格別です。
- イカ天瀬戸内れもん味 広島土産の定番。レモンの酸味とイカ天の塩気が、ラムネ(特に「しおラムネ」)の風味と絶妙にマッチします。
【おまけ】食べる大和ラムネ!?「大和ラムネのらむね」
呉のお土産屋さんで人気なのが、お菓子の**「大和ラムネのらむね」**です。 飲み物の大和ラムネの味を再現したラムネ菓子で、口の中でホロホロと溶ける食感とともに、あの懐かしい香りが広がります。瓶のラムネとセットで楽しむのが通の楽しみ方です。
まとめ
広島・呉のラムネは、戦艦の消火設備を活用して作られた「知恵の味」でもあります。 ビー玉の音に耳を澄ませ、「海軍さんのカレーおかき」を頬張りながら、歴史とロマンが詰まった呉の街で最高の一杯を体験してみませんか?
広島・呉でラムネの魅力を感じられるスポット
※最新の営業状況等は、事前に各施設の公式サイト等でご確認ください。
- 大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)ミュージアムショップ
- 「大和ラムネ」や「海軍さんのカレーおかき」、「大和ラムネのらむね」などが揃います。
- 住所: 広島県呉市宝町5-20
- トビキリ本舗(ゆめタウン呉店 食品売り場内)
- 製造元「中元本店」の直販コーナー。お買い物ついでに気軽に購入できます。
- 住所: 広島県呉市宝町5-10
- 呉ハイカラ食堂(売店コーナー)
- 海軍ゆかりのグッズや冷えたラムネが販売されています。
- 住所: 広島県呉市宝町4-21 折本マリンビル3号館 2階


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