【後編】街とつながる新スタジアムへ!エディオンピースウイング広島で体感する圧倒的スケール⚽

建造物

⚽看板から導かれるようにスタジアムへ

R Bakerの冷たいクロワッサンソフトでひと休みしたら、いよいよ散歩の締めくくりへ。

お店を出てまっすぐ進むと、迫力ある「EDION PEACE WING HIROSHIMA」の大きなロゴ看板が目に入ります。その向こうに堂々と佇むのは、思わず見上げてしまうほどスケールの大きなスタジアム。

この場所の魅力は、なんといっても街や公園からそのまま地続きで繋がっていること。フェンスも大きな段差もなく、広場の緑に導かれるまま、自然と敷地の中へ足が向かいます。


🥅無料開放のコンコースで見上げる大屋根と広大なスタンド

通路を通り抜け、コンコースの先に足を踏み入れた瞬間でした。目の前がパッと開けて、思わず息をのんでしまいます。

実はこのスタジアム、試合のない平日ならコンコースやスタンドの一部が無料開放されています。特別なチケットがなくてもふらりと立ち寄れて、この広々とした景色をのんびり眺められる贅沢さ。

大きく視線を上げると、ダイナミックに広がる「希望の翼」をイメージした大屋根が目に入ります。美しく組み上げられた鉄骨のフレームと、その隙間から覗く広い空。何度も見上げては、なんともいえない爽快感に包まれます。

目を下に転じれば、視界いっぱいに広がる鮮やかな緑の天然芝とパープルのスタンド。陸上トラックがないサッカー専用スタジアムだからこそ、客席とピッチの距離が驚くほど近くて胸が躍ります。

目の前の臨場感を眺めているだけでも、日常を忘れてゆったりとした気分に浸れるはずです。

目を下に転じれば、視界いっぱいに広がる鮮やかな緑の天然芝とパープルのスタンド。陸上トラックがないサッカー専用スタジアムだからこそ、客席とピッチの距離が驚くほど近くて胸が躍ります。

目の前の臨場感を眺めているだけでも、日常を忘れてゆったりとした気分に浸れるはずです。


⚽壁一面に描かれたある言葉へ原作者の熱い想い

回廊をのんびり歩いていると、思わず足を止めて釘付けになる巨大な壁画が現れました。

スタジアムを彩る「Peace Wall(ピースウォール)」は、全長8.62メートルにおよぶ迫力の作品。平和発信プロジェクトのキャプテンを務める『キャプテン翼』の原作者・高橋陽一先生による描き下ろしです。

中央に描かれているのは、主人公・大空翼の「サッカー世界平和宣言」のスピーチシーン。「ボクはサッカーで世界平和を訴えたい」という力強く真っ直ぐな言葉が迫力のコマ割りで表現され、胸にダイレクトに響いてきます。

復興を遂げた広島の街並みと新スタジアム、そして平和への情熱。それらが重なり合う情景に、通りかかる人々も足を止め、じっと見入っている姿が強く心に残りました。

さらに回廊を進むと、作中の名場面が9つのテーマで表現されたもうひとつの巨大壁画「Dream Wall(ドリームウォール)」も広がっています。『キャプテン翼』の世界観と思いが詰まった圧巻のアート空間は、ファンならずとも必見の見どころです。

その先にはサンフレッチェ広島の歩みに触れられる展示や賑やかなオフィシャルストア、さらには「広島サッカーミュージアム」まで。試合がない日でも寄り道したくなる魅力が、詰まっています。


🥅なぜこの立地に?74年の時を超えて結実した「奇跡の物語」

そもそも、なぜこの中央公園(基町)という場所がスタジアム建設地に選ばれたのでしょうか。

候補地を巡って長年議論が重ねられる中、決め手となったのは圧倒的なアクセスの良さ。そして、広大な緑地を活かして「試合がない日も市民が集える公園一体型スタジアム」を作れるという点でした。

そして、選定の大きな後押しとなったのが戦後の歴史的資料です。実は戦後間もない1950年、平和記念公園を手掛けた世界的建築家・丹下健三氏が作成した都市計画の図面に、まさにこの基町・中央公園の一帯へ「スタジアム」や「Football Field」といったスポーツ施設群が描かれていたことが判明したのです(※広島市公式HP:当時の構想図や資料についての公開情報)。

当時は戦後の住宅難を解消するための復興住宅(後の基町高層アパート群)の建設など、生活基盤の再建が最優先されたため、この構想は一度歴史の表舞台から姿を消すことになります。

現代のニーズから選ばれた場所でしたが、図面の再発見によって「74年前に描かれた理想の配置が、時を超えて奇跡的に再現された」ことが裏付けられました。

平和記念公園が「平和を祈り、鎮魂する場」であるならば、その軸線の先に誕生したこのスタジアムは「平和の喜びを未来へ創造する場」。歴史の必然と奇跡が重なった背景を知ってから見渡す景色は、いっそう感慨深く胸に迫ります。


⚽過去から未来へ新しい広島の魅力を体感する爽快な散歩コース

賑やかな紙屋町をスタートし、原爆ドーム周辺の穏やかな景観、HiroPaでのカフェタイム、そして74年前の構想が時を超えて形になった新スタジアムへ。

およそ2時間ほどで気軽に巡れるルートの中に、広島の歴史と自然、そして新しい街の熱気がギュッと詰まった大満足の散歩コースでした。

最後はスタジアムのすぐ隣にある基町アパート前からの路線バスに乗り込み、車窓に広がる街並みを眺めながらのんびりと帰路へ。街の歩みに思いを馳せながらふらりと歩けるこの散歩ルート、皆さんもぜひ思い立った日に足を運んでみてください。

【施設情報】エディオンピースウイング広島

住所〒730-0011 広島県広島市中区基町15−2−1
アクセス広島電鉄「原爆ドーム前」電停から徒歩約7分 / アストラムライン「県庁前」駅から徒歩約8分
無料開放エリア試合のない平日(コンコース・フィールドビューテラス等 ※イベント開催時を除く)
主な併設施設オフィシャルストア、広島サッカーミュージアム、HiroPa(商業エリア)
公式サイトhttps://hiroshima-stadiumpark.jp/peacewing/

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