呉で出会った名店で体験した新感覚の冷麺

グルメ

広島の街が新しく生まれ変わっていく現代。けれど、一歩足を延ばした呉の街には、長年愛され続けながらも、初めて食べる人を虜にする「未知の味」が息づいている。

先日、兄弟で用事を済ませたお昼過ぎ、偶然見つけた一軒の店で、冷麺への常識を覆される体験をしたのだった。

「中華料理店だと思ったら…?」意外な展開

呉の街を歩きながら「どこかでお昼にしようか」と話してた時、ふいに目に留まったのが、中華ぽい名前の店だった。店構えから「中華屋さんかな?」と話し何気なく入ってみると、そこには少し独特な内装と活気が広がっていた。

「ここ、普通の中華店じゃないのかも?」

顔を見合わせていると、入り口に券売機があることに気づいた。私は冷麵とチャーシュー丼を購入し、店員さんに席に案内される。そこで改めて食券を見ると、そこに書いてあったのは「呉冷麺」という見慣れない文字だった。

見た目は確かに冷麺に近いけれど、どこか違う……。 「一体どんな味なんだろう?」期待を込めて2人席に着く。

冷麵の常識を覆す「温度感」と「平麺」

運ばれてきた一皿を見て、まず驚いたのがその構成だった。 小エビ、チャーシュー、卵、きゅうりと、いった具材が乗っていたのだが、何より衝撃を受けたのが、「全体が温かい!」

冷えているのではなく、とても熱いのでもなく、麺の風味とタレの旨味が、一番に引き立つ丁度いい温度で提供されていて一口食べると、平打ち麺に絡んだ甘みの後に、ピリッとした辛さが追いかけてくる。これまで食べたどの麺料理よりも、美味しく夢中になり気づいたら完食していた。

2回の味変で飽きさせない!サイドメニューも絶品

さらに驚いたのは、卓上の調味料で「2段階の味変」が楽しめることだ。

  • まずはそのまま: 秘伝の甘辛いタレと平麺の相性を楽しむ。
  • 黒酢を投入 コクと深みが増し、味がよりまろやかに変化。
  • 「酢辛子」でピリッと: 最後に自家製の酢辛子(唐辛子を漬け込んだ酢)を入れると、一気に爽やかな辛みが広がり、最後まで一気に駆け抜ける。

そして、あわせて頼んだ「チャーシュー丼」もまた絶品!甘辛いタレが染み込んだチャーシューはご飯との相性が抜群、言葉にならない美味しさ。一度食べてみることを強くお勧めする。

最後に知る名に刻まれた歴史見ること

2人大満足でお店を後にし、改めて調べて見てると、麺料理への強い想いを感じることができた。

呉冷麺は、戦後まもなく「珍来軒の先代が考案したことから始まり。当時、一般的だった冷やし中華に納得がいかなかった先代が、「一年中食べられる、コシの強い麺料理を作りたい」と試行錯誤の末に生み出したのが、この「呉冷麺」そのものだったのだ。

「冷水で締めすぎない温度感」も「特注の平打ち麺」も飽くなき美味しさへの追求の証。

現在は呉の本店だけでなく、広島市立町にも店舗「珍来軒2号店」が展開されている。呉へのドライブはもちろん、広島市内での観光やお仕事の合間でも、この伝統の味を気軽に体験することも可能。

広島を訪れる際は、ぜひ「呉冷麺」を味わってみてほしい。一度食べれば、きっとあなたも虜になるはずだ。


コメント

タイトルとURLをコピーしました